圧巻Vを決めた
マイラーズCの走りを、前走の
安田記念(8着)では再現できなかった
レッドアリオン。手応え良く運びながら、直線で外からプレッシャーを受けると一瞬、ひるむしぐさを見せた。姿勢が高くなり反応できないままゴールへ。外に持ち出せない状況に陥り、気持ち良くス
トライドを伸ばせなかっただけに、力の全てを出し切ってレースを終えたわけではない。
中間は滋賀県の吉澤ステーブルWESTでのリフレッシュ放牧を挟んで丹念にケア。栗東坂路の1週前追い切りでは、僚馬
オリービンに4馬身遅れたものの、4F52秒0-13秒1(一杯)のタイムでしっかりとした伸び脚。「1週前の動きは悪くありませんでした。いい状態で臨めると思います」と橋口弘師は、
中京記念に照準を合わせて体調を整えてきたと話す。中京の芝1600mは、3歳時に経験(フ
ローラルウォーク賞)。2着馬に3馬身半差をつけて勝利をつかんでいる。舞台設定に不安は全くない。
「前走は思ったほどはじけませんでしたが、力負けだとは思っていません。中京はいいですし、折り合い面の進境も見られます。展開とか気持ちの部分で少し注文はつきますが、力はありますからね」と川須は意気込む。昨年、サマーマイルシリーズ王者に輝いた異父兄
クラレントに続いて“夏王”へ。輝きを放った桶狭間のマイルで王座へ加速する。
提供:デイリースポーツ