2日、中山競馬場で行われた
スプリンターズS(3歳上、GI・芝1200m)は、F.コーツィー騎手騎乗の1番人気
サイレントウィットネス Silent Witness(セン6、香・A.
クルーズ厩舎)が、好位追走から直線で後方から脚を伸ばした2番人気
デュランダルを1.1/4馬身凌いで優勝した。勝ちタイムは1分07秒3(良)。さらに1/2馬身差の3着には3番人気
アドマイヤマックスが入った。
レースは、昨年の覇者
カルストンライトオがハナに立つ展開。道中
サイレントウィットネスは外目の好位、
デュランダルはスタート直後に手綱を抑えて最後方からレースを進める。直線入り口で
カルストンライトオと2番手集団との差は広がるも、残り100mで
サイレントウィットネスが先頭。大外から
デュランダル、中から
アドマイヤマックス、
マルカキセキが脚を伸ばすが、
デュランダルが
サイレントウィットネスの1.1/4馬身差まで迫ったところがゴールだった。
勝った
サイレントウィットネスは、
父El Moxie(
その父Conquistador Cielo)、
母Jade Tiara(
その父Bureaucracy)という血統の豪国産馬。02年12月にデビュー。これまでに、03年-04年
香港スプリント(香G1)連覇、香港短距離3冠レース完全制覇など数々の偉業を達成しており、初の1600m戦となった5月の
チャンピオンズマイル(香G1)で同厩舎の
ブリッシュラック Bullish Luck(セン6、香・A.
クルーズ厩舎)に敗れるまで、デビュー以来無敗の17連勝を記録していた。6月には
安田記念(GI)に出走し、初の海外遠征、左回りの不利を跳ね返して3着と好走している。この勝利で1400m以下のレースでは18戦無敗、GIは9勝目、通算成績を20戦18勝とした。
外国馬は、これまで昨年の
ケープオブグッドホープの3着が最高着順だったが、この勝利で
スプリンターズS初制覇となった。