引っ張り切れないほどの手応えに反撃への予兆がのぞく。単勝1.5倍の
ユニコーンSでまさかの4着に敗れた
ゴールデンバローズ。「今思えばもともと掛かるような馬が、前走時の中間はおとなしかった」と振り返る橋本助手が求めるのは、本来の“荒々しさ”。陣営の求める好調の
サインがはっきりと見られた最終追いだ。
美浦Wで
レインオーバー(4歳500万下)を3馬身追走。手綱をがっちり押さえたまま、直線でインから並びかけて併入した。5F69秒6-40秒2-13秒6。「正直、先々週の時点ではひどかった」と本音を吐露したうえで、「先週はしっかりやったので、今週はサラッと。動きは問題ないですよ。行き出し、止め際に元気の良さは感じました」と現状に合格点を与える。
国内のダート戦で初めて土がついた前走は海外遠征帰りの初戦。「状態が落ちていたのかな」と3歳馬に酷な条件だったことは否めない。猛暑のなか、陣営は必死に立て直しを図った。1週前に夏場としては珍しく強めの調教を消化し、闘魂を注入。「出来が戻っていなかったら使っていない」という言葉に、No.1ステーブルの
プライドがにじみ出る。
初の1800mについても「以前はちょっと長いかなと思っていたけど、(ズブさを見せた)ここ2戦を見る限り大丈夫」と問題なしの
ジャッジ。現3歳世代でトップ級のポテンシャルが、今度は黙っていない。
提供:デイリースポーツ