ついにあこがれの舞台に立つ。初出場の柴山は「シリーズに騎乗するのは夢でした。せっかく選ばれたのだから、少しでもいい結果を出さないと。雰囲気を楽しんで乗ろうじゃ駄目。一つでも上(の順位)を目指したい」と気合満点だ。
05年に笠松競馬から
JRAに移籍。その年80勝(他に地方2勝)の大活躍で一気に知名度を上げた。しかし、それが慢心の原因となった。徐々に成績は下降し09年は14勝まで落ち込んだ。「悪い時は悩みを抱えたまま乗っていたが、内田(博)さんらにアド
バイスを求めて吹っ切れた」と振り返る。徐々に勝ち星も増えてきて、「今は馬に教えてもらう、と考えている。牧場から厩舎、競馬という流れで一体感を味わえる結果を出せた時がメッチャうれしい」と笑顔を見せる。
今年の舞台は自身が主戦場とする札幌だ。「笠松にいたから小回りは自然体で乗れる」と笑う。紆余(うよ)曲折を経てたどり着いた念願のステージ。柴山から目が離せない。
提供:デイリースポーツ