「2015
ワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)」(29、30日・札幌)は初のチーム戦こそ
JRA選抜が2ポイント差で勝利を収めたが、シリーズは香港の“マジックマン”の独壇場だった。初日首位ターンを決めたモレイラの手綱さばきがさえ渡る。第3戦の10R(
ブラヴィッシモ)。逆転Vに燃える
武豊(
フェアラフィネ)をゴール前で鼻差とらえると、優勝をほぼ手中に収めた。最終戦こそ11着に敗れたものの、1〜3戦は1、2、1着。文句なしの戴冠だ。
「決して自信があったわけではないし、本当にいい馬に恵まれた。私だけの勝利ではないです」。世界が認める名手はそう謙遜したが、日曜に騎乗機会6戦連続連対を決めるなど、今回の来日では2日間で20鞍に騎乗して7勝をマーク(2着4回)し、日本の競馬ファンを存分に魅了した。
表彰式のお立ち台で大きな声援を浴び、モレイラは「海外に日本の馬が来た時は喜んで乗せてもらいたいし、オフシーズンに短期免許で来たい。また、ここでいい結果を出したいね」と再来日を約束した。
提供:デイリースポーツ