思惑通りの好発進だった。
プロフェットの新馬戦は逃げ切りV。押し出されるようにハナに立つと、ラスト2Fをともに11秒2の高速ラップでまとめて2馬身差で押し切った。
前半の5F通過が65秒5の超スローペースで、芝1800m=1分52秒3と時計は目立たない。だが「負担をかけずに勝てたのは大きい。道中は物見をしながら走っていたが、追いだしてからは集中していた」とレース後に福永(今回はルメール)が振り返ったように、ダメージのない状態で次の
ステップへ進むことができるのは、若駒にとって大きい。
レース後はいったん放牧へ。リフレッシュして札幌に戻ってきた。20日に3F43秒4-14秒2、27日にも4F55秒5-40秒3-12秒9と中間はダートで2本の追い切りを消化。「1回使った分、気合乗りがいい。仕上がっているのでもうビシッとやる必要はないでしょう。落ち着きもあるし、いい状態です」と川合助手は胸を張る。
祖母の
ビスクドールは、池江師の父・泰郎元調教師が管理し01年
エリザベス女王杯を制した
トゥザヴィクトリーの全妹で、母系は活躍馬がズラリと並ぶ。秋の訪れを感じさせる北の大地で、血統馬が初タイトルをつかみ獲る。
提供:デイリースポーツ