底知れない能力を秘めている。「もしかしたら大物かもしれません」。函館芝1800mで新馬勝ちした
アフターダークに、レース後の田中博(今回は福永)から、そんな言葉が飛び出した。「キ甲も抜けていないし、まだ緩い。それでも、乗り味がいいし、ジョッキー(田中博)が言うように雰囲気はありますよ」と佐藤助手は笑顔をのぞかせる。
新馬V後は北海道千歳の社台
ファームへ短期放牧へ。しっかりと乗り込んでから入厩した。「札幌はダートしかないので、坂路で乗り込んでもらった。今度は中身が違うと思う」。そう言って胸を張る仕上げ人は「カイ食いも底なしなんです。いくらでも食べるからやりやすいですね」と、牝馬離れした雄大な馬体に目を細めた。
一本筋の通った血統でもある。
母エリザベスムーンは1勝馬だったが、異父兄に、地方交流を含む重賞8勝を挙げた
リミットレスビッドや、無傷4連勝で01年の
きさらぎ賞、
スプリングSを制した
アグネスゴールドがいる良血。「フットワークが力強くて、洋芝が合う印象はあります」と自信を口にする。北の地からクラシック候補が誕生するか。
提供:デイリースポーツ