トウショウボーイ、
スイープトウショウなどの活躍馬を輩出してきた
トウショウ牧場(北海道新ひだか町、1965年開場、名義は
トウショウ産業株式会社
トウショウ牧場)が10月いっぱいをメドに閉鎖することが1日、明らかになった。今年生まれた20頭を最後に生産は終了。繁殖牝馬もセールなどを通じて他の牧場に移る予定になっている。
朝から地元テレビ局などの取材対応に追われ、「反響の大きさに驚いております」と話した志村吉男場長は「もちろん残念ですが、借金などを抱えて周りに迷惑をかける前にと、(藤田衛成)オーナーが決断されたことなので」と、きれいな形で解散することを強調した。
閉鎖後の牧場施設などに関しては現在、引取先を探している段階。「正式に決定すれば、ブログでお知らせします」と、牧場サイト内の公式ブログ・
トウショウ牧場ニュースで発信していく方針を明かした。
そして、同牧場に縁の深い関係者も一様に驚きの反応を示した。「えっ?」と一瞬言葉を失ったのは、GI3勝馬
スイープトウショウなどの手綱を取った池添。「師匠(鶴留元調教師)の縁でデビュー当時からお世話になっていました。特別初勝利(98年
パールS)と重賞初勝利(98年
北九州記念)が
トウショウオリオンだし、スイープでもGIを勝たせてもらった。残念ですね」と複雑な表情を浮かべる。
また、騎手時代に91年
桜花賞馬
シスタートウショウ、重賞5勝馬
ヌエボトウショウなど数多くの主戦を務めた角田師は「報道で知ったばかりなので…寂しいですね」と言葉少なだった。
提供:デイリースポーツ