ブライトエンブレムが美浦Wで躍動感のある動きを披露した。5Fで外
パリソワール(6歳1000万下)を1秒9、中
ゼンノヒストリエ(4歳1000万下)を1秒と大きく追走。道中で差を徐々に詰め、最後は内から楽な手応えで前者に1馬身、後者に半馬身先着。5F71秒3-40秒2-12秒4と全体時計は平凡だが、最後の末脚は目を引いた。
騎乗した田辺は「もう少しモタモタするかと思ったが、いい反応を示してくれた。秋の初戦としてはいいと思う」と上々の評価。小島茂師も「先週末の追い切りが物足りなかったので心配していたが、きょうはしまいの反応が良かったね」と笑顔を見せる。
春は不完全燃焼に終わった。
皐月賞4着でダービーへの優先出走権を確保しながらも、右前脚の裂蹄を発症したため大一番を回避した。「ダービーだけに出たかった気持ちはある」と田辺は当時を振り返る。ただ、春に無理をさせなかったことで、満足のいく状態で秋初戦を迎えられる。指揮官は「春は残念だったが、その分、秋に頑張ってもらいたい」と前を向く。
母ブラックエンブレムは3歳秋に急成長を遂げて
秋華賞を制した。成長力のある血統だ。前哨戦で好結果を出して、続く
菊花賞(10月25日・京都、芝3000m)で母子GI制覇を狙う。
提供:デイリースポーツ