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右前繋部浅屈腱炎を発症したため電撃引退のキズナは今後種牡馬に

デイリースポーツ
  • 2015年09月21日(月) 12時00分
 競馬界に衝撃が走った。13年の日本ダービー馬で、天皇賞・秋(11月1日・東京、芝2000m)での復帰を目指していたキズナ(牡5歳、栗東・佐々木)が20日、右前繋部浅屈腱炎を発症したため現役を引退することが決まった。今後は種牡馬に転身する予定だが、けい養先などは未定となっている。

 今春の天皇賞7着後は凱旋門賞・仏GIへの挑戦を見送り、秋の国内戦での反撃を誓って放牧へ。18日に栗東へ帰厩し、本格的な調整を進めようとしていた矢先に、脚元に不安が発生してしまった。

 武豊の手綱でダービー馬に輝き、同年秋にはフランスへ遠征。初戦のニエル賞・仏GIIを制すると、オルフェーヴル(2着)とともに日本馬初Vを目指した凱旋門賞でも見せ場十分の4着に好走した。さらに、14年初戦の大阪杯も完勝。ここまでは順風満帆だった。

 だが、続く天皇賞・春(4着)でレース中に左第3手根骨骨折を発症して長期休養を余儀なくされると、今年2月の京都記念(3着)での復帰以降も3連敗。本来の輝きを取り戻せないまま、ターフを去ることになった。

 通算成績は14戦7勝(うち海外2戦1勝、重賞はGI1勝を含む5勝)で、獲得賞金は5億1595万5800円(うち海外3955万6800円)。佐々木師は「オーナーと相談の結果、引退させることとなりました。ファンが多い馬だったので非常に残念です」と語り、武豊も「復帰を楽しみにしていただけに非常に残念です」と肩を落とした。

提供:デイリースポーツ

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