実りの秋へ。無冠に終わった春の雪辱に燃える
リアルスティールが、夏を越して心身ともに
パワーアップ。最後の1冠・
菊花賞制覇を目指し、
トライアルへ向けて順調な仕上がりを見せている。
17日の1週前追い切りでは、栗東CWで6F81秒2-11秒9の好タイムをマーク。僚馬を1秒8突き放し、「いいね。まだ少し太いけど、体の使い方が良くなっている。トモも(深く)入るようになった」と主戦の福永を喜ばせた。
月曜朝は坂路でソフトに4F56秒4-41秒2-13秒5を記録。柿崎助手は「ビシッと追ったことで動きが良くなりましたね。まだ若干太いけど、これから絞ってプラス10キロ以内でレースに臨みたい」と意気込みを語った。
2番人気の支持を受けたダービーは、直線で伸びあぐねて4着に敗退。のちに左前脚の剥離骨折が判明した。「栗東に帰ってきた次の日に発見しました。レース中だったのかは何とも…。でも、軽症で良かったです」。敗戦を“不幸中の幸い”ととらえ、柿崎助手は前を向く。
2冠馬
ドゥラメンテが戦線を離脱。最後の1冠獲りへ、前哨戦でつまずくわけにはいかない。「骨折明けでも、ここに入れば実績はナンバー1。きっちりと競馬をしてもらいたい」と仕上げ人。レベルの違いを見せつけ、堂々と本番へ向かう。
提供:デイリースポーツ