小柄な牝馬でも着実に成長している。春は条件戦を2連勝後に
マーメイドSで重賞へ初挑戦し、0秒1差の2着。
マリアライトがGIの舞台を目指して秋の好ダッシュを狙う。
昨年1月に中山で新馬戦をV。当時の馬体重は420キロだった。「カイバにも気を使ったし、調整を加減しなければならなかった。いろいろと苦労しましたね」と久保田師。5戦目(3着)に新潟遠征した際には412キロまで落ち込むなど、苦心の仕上げが続いた。
そんな一頭が本格化気配を漂わせたのは4歳になった今年の春。「しっかり食べるようなって馬体が減らなくなったので、調教をきっちり積めるようになった」。前走は428キロでの出走と数字的には大きく増えていないが、中身が違う。「心身ともに成長した感じです」と目を細める。
前走は3/4馬身差の2着。惜しくもタイトルには手が届かなかったが「力はある程度、見せられたと思います」と、結果に対して悲観の色はない。火曜朝は美浦Wを軽く流し、最終追い切りに備えた。「秋はここから使おうと決めていた。コースは問題なく、距離もいい。GI馬や牡馬相手にどこまでやれるかですね」。最大目標は
エリザベス女王杯(11月15日・京都、芝2200m)。進境著しい4歳牝馬がこの秋、大きな飛躍を狙う。
提供:デイリースポーツ