3月の
皐月賞TR・
若葉Sは、8頭立てにもかかわらず最低人気馬とブービー人気馬で決着する波乱に。接戦を競り勝ち東上切符を手にしたのが、
メイショウサムソン産駒の
レッドソロモンだった。
本物なのか。
皐月賞で真価が問われるはずだった。だが直前になって脚部不安を発症。「深管を痛めてしまって…。ハ行していましたし、仕方がないですね」と久保智助手。気持ちを切り換え、秋の復帰を待っていた。
そして再会。悔しい気持ちをこらえた分だけ、
ソロモンは成長して帰ってきた。「体が大きくなって幅が出ました。休ませたことがいい方に出ている」。プラス16キロの体で臨んだ復帰戦は、初の古馬相手に3着と健闘。しぶとさはそのままに、力強さが増していた。
休み明けを叩いて、期待通りに良化。栗東CWで行われた1週前追い切りは、しまい重点に5F68秒5-38秒7-12秒4を記録。仕上げ人が「馬場が悪いなかでもしっかりと走っていた」と話すように、サムソン産駒らしい
パワーを発揮した。
今回の舞台は阪神芝外回りの2400m。距離克服が課題だが「折り合いはつくタイプ。力のいる阪神も合いますからね。週末にかけて天気は下り坂。渋った馬場の方が分がありそうです」。タフな戦いは望むところだ。
8月の
レパードSなどダート重賞で2勝を挙げ、さらなる飛躍を期待されていた
クロスクリーガーが20日、放牧先でX大腸炎を発症し急死した。同じ3歳馬。道半ばで世を去った僚馬の思いも乗せ、弔いVで堂々と
菊花賞へ向かう。
提供:デイリースポーツ