セントウルSは2番手から運ぶも直線で失速し8着に終わった
ハクサンムーン。櫻井助手は「前走は気持ちが乗っていなかったのかも。年齢的にもズブさが出たかな」と敗因を口にする。1週前追い切りは、栗東坂路で4F54秒3-12秒5(強め)をマーク。余力残しで軽快にフィニッシュ。気負った面はなく、終始スムーズな走り。ひと叩きされた効果は大きそうだ。「中2週だけど、悔いの残らない仕上げをしてきたつもりだし、気持ちを乗せるようにやってきた。体つきもシャープですね」と出来上昇をアピールする。13年の
セントウルSでは世界の
ロードカナロアを封じた現役屈指の快速馬。持ち前のスピードを武器に、7度目のGI挑戦で悲願のタイトル奪取を目指す。
海外から唯一参戦する香港の7歳馬
リッチタペストリー。昨年10月にサンタ
アニタス
プリント選手権S(ダート1200m)を勝ち、香港調教馬として初めて北米GI制覇を成し遂げた実力馬だ。
月曜朝は千葉県白井の競馬学校ダートでキャンターを消化し、ゲート試験にも合格した。「体調はベストに近い。きょうも気分良く走っているな、というのが乗っていてヒシヒシと伝わってきた」とク
ラーク助手は胸を張る。鞍上に2週連続重賞Vと絶好調のルメールを迎え、
高松宮記念の
エアロヴェロシティに続く、香港馬の春秋ス
プリントGI制覇を狙っている。
提供:デイリースポーツ