狙うは本番への優先出走権。
アンビシャスにとってこの
毎日王冠は勝負駆けだ。
天皇賞・秋(11月1日・東京、芝2000m)への出走が見込まれる各陣営の動向を総合すると出走ボーダーは出走馬決定賞金7000万円前後が予想される。同馬が現在持っている出走馬決定賞金は3750万円。仮に
毎日王冠で2着だと6350万円まで。賞金の上積みうんぬんを抜きにして、勝てば無条件で与えられる優先出走権が欲しい。
「オーナーも天皇賞が目標と思っている。
プリンシパルSも掛かりながら勝ったし、前走も強かったから」と胸を張るのは音無師。「
トップレベル同士での比較はまだついていないかもしれないが(
神戸新聞杯勝ちの前に1600万下を勝った)ウチの
リアファルなんかを見たら、今年の3歳は世代的にも強いかもしれないからね」。超豪華メンバーの“スーパーGII”に入れても引けを取らないとの自信だ。
もちろん勝負駆けなりの仕上げで臨む。1週前が栗東坂路で4F51秒0の好時計。「いい感じで動けていたよね。今週も51秒くらい出す予定だよ。2週、しっかりやって使う」と万全の態勢を敷く。「休み明けだけど、それはほとんどの出走馬と同じ。この馬自身は放牧にちょくちょく出しているが太る体質じゃない。輸送も経験しているし府中でも結果を出しているから」。とても4歳以上のGI馬4頭の中に3歳馬を送り出すトレーナーの口調には思えない。この“1着権利”、是が非でも取りに行く。
提供:デイリースポーツ