船橋競馬場(天候:晴 馬場:良)でダート
グレード競走の第62回
日本テレビ盃(第11競走・3歳以上オープン・JpnII・ダート1800m・1着賞金3200万円)が12頭によって行われた。
スタートして単勝1.6倍の1番人気となった
JRAの
コパノリッキーがスタンド前で先手を取り、2番手に2番人気の
JRAの
クリソライトがマークするようにつけ、前の2頭が3番手以下を離してレースが進んだ。向正面では3番手が船橋の
サミットストーン、4番手が
JRAの
ラヴィアンクレール。その後を3番人気の
JRAの
サウンドトゥルーが追走した。
3コーナーを回って
クリソライトが逃げる
コパノリッキーを捕まえに出て4コーナーでは2頭が並んだ。これに外から
サウンドトゥルーが勢いよく追い込んで、直線では先頭に立った
クリソライトを交わし、最後は3馬身の差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分50秒2。勝利騎手は
大野拓弥。
コパノリッキーは直線で失速して
クリソライトから7馬身差の3着に終わった。
ラヴィアンクレールが4着で5着は
サミットストーン。
サウンドトゥルーは、
JRA美浦・
高木登厩舎所属。
父フレンチデピュティ、
母キョウエイトルース(母の
父フジキセキ)という血統の栗毛の5歳セン馬。
地方競馬で走るのは今回が初めてで、重賞は3度目の出走で初制覇となった。通算成績は29戦7勝(
中央競馬では28戦6勝)。
<関係者のレース後のコメント>
1着
サウンドトゥルー大野拓弥騎手「調教から具合がいいのは分かっていました。船橋は小回りなので、3〜4コーナーで射程圏に入れられるようにと考えていました。思った以上に1〜2コーナーでうまく立ち回れました。前の2頭のペースは速いと思っていました。本当はもっと動くのを我慢してもいいかなと思ったのですが、小回りを考えて動きました。ゴールに入った瞬間は嬉しかったです。JBCに行くような話を聞いているので、また頑張りたいです。」
高木登調教師
「小回りコースは得意ではありませんが、船橋は追い込みがきくかなと思っていました。スタートして内に押し込められていたのですが、うまく捌いてこれました。ここにきてようやく本格化してきたかなという感じです。馬体に柔らかみが出てきました。奥手の血統だと聞いていたので完成してきたのかと思います。今後はJBCを視野に入れて、馬の状態を見てオーナーと相談して決めます。」
2着
クリソライト 音無秀孝調教師
「調子は悪くなかったのですが、相手をマークしすぎてしまいました。」
3着
コパノリッキー 武豊騎手「骨折休養明けなので、いい時ほどのパフォーマンスではありませんでした。58キロを背負っていましたし、仕方がないかなと思います。使って良くなる馬ですし、次ですね。」
(取材:山本直)
ラジオNIKKEI