いよいよ一線級との対戦を迎える。今回は6月の
エプソムC(1着)以来の実戦。1週前はやや太め残りのままで追い切っただけに不安要素が残っていた。それがどうだ。この日、栗東CWに登場した
エイシンヒカリは腹回りもシャープに、しっかり折り合って向正面を流す。
背中には主戦の
武豊。当初は助手を背にした追い切りも検討されていたが、名手が乗れると分かると、坂口師はすかさず依頼。ジョッキーが乗って追い切りが成功すれば折り合いの心配は格段に減る。
決断は良い方に出た。しっかり脚をためて上がりを伸ばし、6F82秒9-36秒9-12秒2を計時。「いい動きでしたね。先週は前半から引っ掛かったけれど、その分、ラストが全然違いますね。仕上がりも悪くないと思います」と
武豊は前向きな
ジャッジだ。
太めも解消された。6日の段階で厩舎の計量で514キロ。中村厩務員は「
エプソムCの時がこちらで計って512キロで(馬運車に)積んだ。動かしてちゃんと絞れてきたんだ」と言う。
天皇賞・秋(11月1日・東京、芝2000m)を目指すとなると、現状では賞金が足りない。「こういう強いところとやるのは初めてだし、試金石。
天皇賞・秋となると賞金が足りないし、加算できる結果でないと行っても意味がない」と名手。今後を占う意味でも重要な一戦となる。
提供:デイリースポーツ