もう1度、輝きを取り戻したい。3歳時に
安田記念を制した
リアルインパクトも7歳の秋を迎えた。現在40勝を挙げて全国リーディングのトップに立つ堀厩舎が、こん身の仕上げを施した。
最終追い切りは美浦W。僚馬2頭を先行させて最後方からスタート。直線入り口で最内に潜り込むと、中
ウムブルフ、外シャインプラチナ厶(ともに2歳新馬)の脚色に合わせてフィニッシュ。馬体を並べたまま4F53秒3-37秒8-12秒6のタイムでゴールした。「これだけの馬ですからケイコは動きますよね。ただ、まだ完調とは言えません。力を出せる仕上がりですけど…」と橋本助手の歯切れは悪い。それでも1週前にも併せ馬でしっかりと負荷をかけており、ここまでの調整過程は順調に映る。
安田記念V後は低迷が続いたが、昨年暮れの
阪神Cで連覇を果たすと、3月には豪GI・ジョージライダーSを制して復活をアピール。しかし、帰国初戦の
安田記念でまさかの12着大敗。この中間も熱発のアク
シデントがあったが、無理をすることなく体調の回復をじっくりと待った。
陣営の思いはひとつだ。このままでは終われない。「今週は東京の開幕週で馬場状態は良さそう。先行脚質のこの馬にピッタリだと思います。久しぶりの1800mも気にならない。条件的に合っているところに期待します」と橋本助手は前を向いた。
提供:デイリースポーツ