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トーセンビクトリー陣営「ちょっとした合図で以心伝心」/秋華賞

  • 2015年10月13日(火) 19時00分
 今週は変則開催につき、栗東トレセンは13日火曜日が全休日となった。ローズSで3着に入線し、秋華賞への優先出走権を得たトーセンビクトリー(栗東・角居)は自厩舎で鋭気を養った。

 担当の米田勝助手はこの日の愛馬の様子について「順調です。いい調整ができています」と笑顔で答えた。

「前走のローズSの後もすぐに疲れが取れました。レースで豊さんがコメントしているとおり、まだまだ成長の余地がありますね。馬体のシルエットは細身ですが、筋肉がつくべきところにしっかりついてきました」


 前々走の小倉でのレースぶりからも、京都の内回りコースは相性が良さそうだ。

「はい、京都は合うと豊さんも言ってくれていますよ」

 春のクラシックは骨折で棒に振った。その後、復帰した直後は気性的に少し頼りない部分もあったが、じっくりと馬と向き合うことで改善した。

「以前は調教でもイライラカッカするところがありましたが、角馬場でじっくりと調整したところ、成長してくれました。気性は今でも敏感ですが、大きな合図を送らなくてもちょっとした仕草でこちらの気持ちが伝わるようになりました。頭がいい馬です」

 ちなみに、米田助手はトーセンビクトリーをデビュー当時から担当している。

「デビュー当時はもっと女の子っぽくていつもピリピリカリカリしていました。でも、うちのスタッフや池添先生(学調教師、当時は技術調教師として角居厩舎で研修していた)がじっくり乗りながら育てていきました。骨折で春のクラシックには参加できませんでしたが、あの時ゆっくりさせたのが今の成長に繋がったのかもしれませんね」

 最終追い切りは15日木曜日に予定されている。

「週末にも追い切ったし、すでに気持ちはできています。当週はサッとやるだけで十分でしょう」
(取材・文:花岡貴子)

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