桜花賞馬
レッツゴードンキは
ローズS後も目立った疲れもなく順調だ。愛馬の具合のよさに
梅田智之師の言葉も弾む。
「
ローズSは枠順とメンバーの並び具合によっては逃げる作戦を考えていた。そのとおりハナを切る展開になり、かなりいいペースで飛ばしたがよく頑張ってくれたよ。あのレースがいいガス抜きになったようで力みも抜けていい感じ。ここまでとても順調ですよ」
この中間は
テンションを上げすぎないように気を配っているそうだ。
「追い切りでは負荷をかけつつ、気持ちが入り過ぎないように。
バランスを大事にしています。筋肉もつくべきところにしっかりついている。
ローズSと同じくらいの馬体重になると思うよ」
内回りの京都の芝2000mという条件については、梅田師も口元はさらに緩む。
「条件はぴったりだね。コーナーが4つあるし、うまく息を入れられると思っています。チャンスはある」
昨年の10月18日、梅田師は
オーストラリアにいた。そう、
アドマイヤラクティで
コーフィールドC(GI)を制した日だ。
「あれから丸一年。
ラクティが厩舎に初めてのGIをもたらしてくれてすごくすごく嬉しかった。その後、
レッツゴードンキで念願の国内GIを歴史ある
桜花賞というクラシックレースで制することができた。
ラクティが亡くなったようにすごく悲しい出来事もあったけれど、
ラクティに恥じないようにと厩舎一丸となって本当ここまでやっていた。去年の
コーフィールドCの優勝インタビューで『今日はとてもいい日です』と答えたんだけど、今年も同じように答えたい。そして、天国にいる
ラクティにいい報告ができるといいな」
(取材・写真:花岡貴子)