牝馬3冠の最終戦「第20回
秋華賞・GI」(芝2000m)は18日、京都11Rに18頭で争われ、1番人気の
ミッキークイーン(栗東・池江)が1分56秒9の好タイムで、
オークスに続く2冠を達成した。首差の2着は5番人気の
クイーンズリング、さらに1馬身1/4差の3着には8番人気の
マキシマムドパリが続いた。
「本当にほっとしました。
オークス馬なので2冠がかかっていた。馬がとにかく強かった」。レース直後の浜中はやや興奮気味。それほど、馬群を突き抜ける手応えが素晴らしかったのだろう。
大外枠からの発進。意識的に出してポジションを取りに行った。「中団より前でないと勝てないだろう、とジョッキーとも話していて、そういうオーダーを出した。あまりにラップが速過ぎたので、あだにならないかと心配になったが…」と池江師。そこで生きたのがこの馬最大のセールスポイントである折り合いだった。
「特に精神的なところが素晴らしい。道中、こんなに安心して乗れるのは他にないところ。デビュー以来、初めてくらいの出し方で行ったけれど、全く掛からず、収まるところに収まってくれた」と浜中。1000m通過57秒4のハイペースでもしっかり脚をためて、ラストスパートにつなげた。
「今後は馬の様子を見てから」と指揮官は次走を明言しなかったが、「古馬や牡馬との対戦?今後、それが必然的な形と思う。期待しています」と主戦は言う。その声にはパートナーへの期待がいっぱい詰まっていた。
提供:デイリースポーツ