抜群のスタートが勝利を引き寄せた。「第15回
JBCスプリント・交流GI」(ダート1200m)は3日、大井9Rに16頭で争われ、3番人気の4歳牝馬
コーリンベリー(美浦・小野)が持ち前のスピードをフルに発揮して逃げ切り勝ち。砂のス
プリント界の頂点に立った。内枠から
トップスタートを決めて、主導権を握る理想の展開。軽快に風を切って直線に突入し、好位を追走した1番人気
ダノンレジェンド(2着)が迫ると二枚腰を発揮。3/4馬身差振り切ってゴールに飛び込んだ。タイムは1分10秒9。2着からさらに2馬身離れた3着には2番人気の
ベストウォーリアが続いた。
血が騒いだ。03年の覇者
サウスヴィグラスを父に持つ
コーリンベリーがGI初Vを史上初となる父子制覇で成し遂げた。自身もGI初制覇となった松山は会心の
ガッツポーズ。「ずっと乗せていただき感謝の気持ちでいっぱいです」と頭を下げると「馬が落ち着いていたし、最高のスタートでした。手前をしっかり変えて、追っての反応も上々。この走りができれば今後も大いに楽しみです」とパートナーをたたえた。
東京盃3着後に勇退した柴田政見元調教師から受け継いだ小野師は安堵(あんど)の表情を浮かべた。重賞初制覇がGI初勝利となったが「ある意味、責任を果たせたことがうれしい。馬も自慢のスピードを発揮してくれた」と胸をなで下ろした。
提供:デイリースポーツ