朝一番の美浦Wで、黒光りする馬体と抜群の動きを
ゴールドアクターが誇示した。
ジェイケイニュース(4歳500万下)を2馬身追走し、4角で射程圏に入れると直線は進路を内へ。伸びやかなフットワークで並ぶ間もなく2馬身差で突き抜けた。6F81秒2-38秒1-12秒6のタイムに、手綱を取った吉田隼は「そんなに速かったんですか」と目を丸くする。「速い時計はいらないと思っていたなか、無理をせずに出た。本当に状態はいいです」とうなずいた。
昨年の
菊花賞で3着に好走したものの、その後はトモの疲れが抜けず長期休養を余儀なくされた。中川師は「ササ針を打ってじっくり立て直しました」と説明する。ただ、この“待ちの姿勢”が奏功。「馬体が成長してトモもパンとしました」と目を細めた。
父スクリーンヒーローは08年
アルゼンチン共和国杯で重賞初Vを決めて、続く
ジャパンCも制してGIウイナーの仲間入りを果たした。「次戦はオーナーと相談してから」と師は話すが、もちろん再現できれば最高だ。まずは今回、重賞初制覇を演じ切ってみせる。
提供:デイリースポーツ