関東の素質馬が、関西圏で重賞初Vを決める。新馬-
きんもくせい特別を無傷で連勝中の
ケルフロイデだ。23日に地元東京の
東スポ杯2歳Sというレースがありながらも、淀の舞台に照準を絞ってきたのには理由がある。
「立ち回りが上手なタイプだからね。コーナーが4つのコースは合っているので」と加藤征師は説明する。京都内回り2000mへの適性を重視しての参戦だ。さらに「経験を積ませることも大事だから」と続ける。2歳のうちに関西遠征をしておくことは、今後の財産になるとにらむ。
関西遠征馬など一部を除き、厩舎全休日だった24日の美浦トレセン。馬場が閑散としているなか、坂路を軽めに駆け上がり水曜の追い切りに備えた。「前走後も元気がいい。筋肉に張りが出て一段と良くなっている」と、納得のいく形で初重賞の舞台に臨めそうだ。
京都2歳Sで関東馬はこれまで、10年プレイの2着が最高着順。昨年から重賞となり、格式の上がったレースで新たな1ページを刻む。
リスペクトアースは競馬センスの良さを発揮し、10月の東京新馬戦を逃げ切りV。「実戦を使ったことで状態面の良化は見込める」と小笠師は出来の良さを強調する。キャリア1戦で関西への長距離輸送となるが「長い距離を求めてこのレースを使う。立ち回りが上手で、切れ味もあるので舞台は合うと思う」と野心をのぞかせた。
提供:デイリースポーツ