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ゴールドシップに騎乗予定の
横山典弘騎手――まず、横山騎手に伺います。今朝の調教での感触は?
横山 すごく良かったですね。気持ちがすごく
リラックスしていました。ピリピリしているところがなかったです。
――ご機嫌でしたか?
横山 はい。良かったと思います。
――この馬には6回目の騎乗です。変わってきたところは?
横山 いや、そんなに変わってないです。相変わらずいい馬、面白い馬です。
――一番の魅力は?
横山 一筋縄ではいかないところです。難しいですね。
――今回はどう引き出すか考えていますか?
横山 今は何も考えていないです。今朝、ほんとに気分よく調教を走ってくれたんでね。このままレースまで順調にいってくれればと思っています。ほんと、今日の出来が良かったのでレースに参加してくれればと思います。
――秘策は?
横山 ありません。
――JC制覇に向けて一言お願いします
横山 気難しいところもありますが、やれることはやりました。あとはレースでちゃんと走れたらいいな、と思います。
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ゴールドシップを管理する
須貝尚介調教師
――続いて、須貝調教師にお聞きします。3連覇がかかった宝塚は残念でした
須貝 終わったら次のことを考えなければいけない仕事ですから。
――この秋の
ゴールドシップはいかがですか?
須貝 ゲートが再試験というルールなので、どこからスタートしたらいいのか。ゲート試験をどこに入れるのか、かなり悩みました。その辺りは(放牧先の)吉沢ステーブルとコンタクトを取りながら進めました。夏に今年で引退と発表されたので、それを踏まえて考えました。今年で終わりというのであれば、最後の有馬を頂点に持っていきたいと考えました。そこから逆算してここ2戦に絞りました。それも吉沢ステーブルとゲートの内容から何からコンタクトを取りながら、考えました。もちろん、今回の
ジャパンカップでは典ちゃんとコンタクトを取りながら勝負になるためにどうしたらいいのか、考えて今日まで来ました。
――栗東に戻ってきた時の印象は?
須貝 吉沢ステーブルでも毎日のようにゲート練習をしました。そして、こちらでの練習もゲート試験も本当にスムーズでした。後はレースに向けての調整となりました。そこで、典ちゃんとコンタクトを取りながら、攻め馬を考えながら…。今のシップの状態はすばらしいと思いますよ。
――今月に入ってからは毎週のように速い時計を出していましたね
須貝 そうですね。だから今朝は息をつくる調教をしました。今回はどれだけの馬の状態か、確認の上で典ちゃんが決めてくれたらいい、という攻め馬(調教)だったので。時計的に見てもバッチリでした。いかんせん、(他に)馬がいないと何をするか分からないところがあるので、2歳馬を前に2頭置いていたんですが…良かったです。
――馬はレースが近いのを感じていますか?
須貝 内に秘めた何かは見えますけども。いい意味での
リラックスが伺えますね。(横山騎手、うなずく)
――東京での
ビッグタイトルも欲しいですね
須貝 東京コースは走らないと言われてるんですけども、春でも京都は走らないと言われていたところを典ちゃんが勝利に導いてくれました。東京だってそんなことは言わせないぞ、という気持ちは大いにあります。
――最後に一言
須貝 彼の場合は何をするか分からないところがあるので、それも含めて
ゴールドシップに声援を送ってくれたらありがたいな、と思います。
(取材・写真:花岡貴子)