7日、
チャンピオンズCを優勝した
サンビスタは栗東の自厩舎で過ごしている。「今から、もう一走できそうなくらい元気」と厩舎関係者は口を揃える。実際、カイバはしっかり食べていたし、馬体も
ピカピカだ。
前夜、栗東トレセンには午後8時ごろに帰厩。途中の高速道路では大きな渋滞に遭うことはなかったそうだ。
調教パートナーの前川助手はこの中間、日々自信を深めていたという。
「昨年このレースで4着でしたが、そのときよりも状態はよかったです。年齢は5歳から6歳とひとつ歳をとりましたが、衰えどころかむしろ進化している感触があったほど。自信をもって送り出せる状態でした」
レースは角居師、担当で元障害騎手の嘉堂信雄助手、前川助手の3人で一緒にスタンドから観戦。このとき、嘉堂助手はゴール前100メートル付近勝利を確信したそうだ。
「勢いよく先頭に立った時点で嘉堂さんは『勝った』と言うけれど、僕は最後まで他の馬に差されないかとドキドキしていました」(前川助手)
旧レース名の
ジャパンカップダートから通じて、初めて牝馬がこのGIを制するという快挙を成し遂げた。
「可愛いです。そして、いつも真面目で一生懸命走ってくれます。偉い馬です。真面目だから、ダメージを真っ向から受けてしまうこともありました。でも、そんなときも前向きに頑張ってくれるんですよ。その積み重ねの賜物だと思います」(前川助手)
次走は未定だが、
東京大賞典(12月29日、
大井競馬場)が視野に入っている。
(取材・文・写真:花岡貴子)