98年の開業以来初のGI制覇へ、田村師が自信を持って
メジャーエンブレムを仁川の舞台へ送り出す。「当初から素質の高さを買っていた馬。デビュー以降のパフォーマンスからも期待しています」と大きくうなずいた。
牡馬相手の新馬-アスター賞をともに完勝して臨んだ前走の
アルテミスSは、1番人気で2着。発走後は好位で運びながらも、500mを過ぎたあたりで暴走気味にハナに立つというチグハグな競馬になってしまった。それでも勝ち馬とはわずか首差。「負ける要素はないと思っていた」と悔しそうに振り返りつつも、「あんな形になってもラストは11秒台のラップを刻んでいたから」と能力の高さを再認識したという。
前走の結果を踏まえて、中間は調教に工夫を凝らしている。1週前追い切りは美浦Wで5F66秒7-13秒1(馬なり)。前に馬を置き、我慢をさせる追い切りを繰り返してきた。「スムーズな走りでコントロールは利いている。ルメールにもいい報告ができるね」と笑顔で話すのも、十分な手応えをつかんでいるからこそだ。
田村師とルメールのコンビはこれまで[6-4-0-9]。勝率31.6%、連対率52.6%を記録し、今年に限れば[4-2-0-2]で連対率は75%と、その相性は抜群。
ダイワメジャー産駒の素質馬が、2歳世代最初のGIで頂点を狙う。
提供:デイリースポーツ