JRA平地GIの22レース完全制覇がかかる
武豊が、2戦2勝の良血馬
エアスピネルで頂点奪取を狙う。「僕の記録は別として、
エアスピネルにとっては大きな目標でしたし、来年に向けても大事な一戦なので」と名手は期待を口にした。
力強い最終リハだった。朝一番の栗東坂路で4F52秒3-37秒8-12秒1を計時。ラスト1Fで軽く促されると、水分を含んで重くなったチップを蹴り上げて加速し、僚馬
コウザンアプローチ(2歳未勝利)に0秒2先着を果たした。笹田師は「順調に追い切りを終えられたと思う」と満足げな表情を浮かべる。母は05年
秋華賞馬
エアメサイア。師が伊藤雄二厩舎の調教助手だった時代に携わっていたとあって、思い入れもひとしおだ。「きょうだいはあまりいい結果を出せなかったが、ようやく母の名を忘れさせない馬が出てきた」と目を細めた。
JRA・GIは計69勝を数えるユタカだが、
朝日杯FSは勝ち鞍に恵まれず、過去15回挑戦して2着3回が最高着順。改めて“
グランドスラム王手”について問われると「自分にしかないチャンスだと自覚しているし、ここまで来たら全部勝ちたい」と意欲をのぞかせた。先週は
香港Cを
エイシンヒカリで制して、自身の流れも最高潮。賢母が残した最強の子で、前人未到の偉業を成し遂げる。
提供:デイリースポーツ