今年から重賞に格上げされた牝馬限定のハンデ戦、
ターコイズS(芝1600m)に出走する各馬の追い切り後のコメント。
■
カフェブリリアント(牝5・美浦・
堀宣行)について、橋本篤典調教助手。
「前走(
府中牝馬S・GII・3着)は大外枠で競馬も難しかったと思いますが、行きたがる素振りを見せながらも終いは良い脚を使ってくれました。負けはしましたけど、良い内容だったと思います。中間一旦放牧に出して、再仕上げになります。口向きの悪さもあって良い時と比べたらひと息という感じはしますが、それでも夏よりも良いと思いますので、前走並みに走ってくれればチャンスはあるでしょう。
考えていたより他の馬のハンデも軽いですし、枠によって競馬が難しくなるコースなので運の味方も必要ですが、まずまずの状態で行けるのではないかと思います。前走は外枠でしたから追い込んでくる競馬になりましたが、競馬も段々上手になって良い位置で運べるようになっていますので、中山でも十分対応してくれるのではないかと思います」
■
ケイアイエレガント(牝6・美浦・尾形充弘)について、尾形調教師。
「今週(12/16)は坂路で追い切る予定でしたが、馬場が悪くなっている箇所があり、ウッドチップコースに変更しました。ウッドチップは得意ではありませんが、この馬なりにしっかりと動いていたと思います。京都遠征の前走(
マイルCS・GI・16着)も体が減らなかったように、飼い葉はしっかりと食べてくれますね。今回が最後のレースになりますし、良い状態で出走させられるように調整をしてきました。ここまで頑張って走ってくれましたし、あとは無事にレースを終えて北海道に帰してあげたいです」
■
アルマディヴァン(牝5・美浦・
高橋文雅)について、高橋調教師。
「前走の
キャピタルS(OP・8着)は休み明けで少し
モコモコしていましたが、一度使って状態は上がってきました。先週しっかりやっていますし、今週(12/16)は馬場が悪かったので時計は気にしなくても良いと思います。中山のマイルは2コーナーまでの入りがポイントになるでしょうけど、スタートが良くても二の脚を使って良い位置を取れるタイプではないので、あとはジョッキーに任せます。良いポジションでレースを進めてほしいですね」
■
キャットコイン(牝3・美浦・二ノ宮敬宇)について、
柴田善臣騎手。
「京都への輸送が応えたのかわかりませんけど、前走の
秋華賞(GI・16着)は前向きさがなかったですし、トモの感じがもう一つでした。牝馬なので細かな変化も影響したのかもしれないですね。今週(12/16)の追い切りでは、トモもだいぶ良くなってきましたし、お尻にも丸みが出てきました。良化していると思います」
■
アイライン(牝3・美浦・高橋裕)について、高橋調教師。
「牝馬なのであまりやり過ぎないように、今週(12/16)の追い切りは終いだけでしたが、動きは良かったです。東京の1400mで結果を出していますが、中山のマイルでもやれると思います。地方からこちらに入厩当初に中山で1200m(9着)、1600m(3着)と使いましたが、その頃とは体調も違いますしね。前走(オーロC・OP)は牡馬相手に3着ですし、今回は重賞ですけど牝馬同士なので期待しています」
■
ゴールデンナンバー(牝6・美浦・
萩原清)について、萩原調教師。
「追い切りは動き、時計ともまずまずでした。前回(
府中牝馬S・GII・10着)と変わりない状態で出走できそうです。ハンデは他も軽いので特に有利ということはないですが、コース替わりで前進を期待したいですね」
(取材・写真:佐々木祥恵)
※
ケイアイエレガントは脚部不安のため回避となりました。