21日、栗東トレセンは全休日。
有馬記念出走に向けて、
ラブリーデイは馬房で英気を養った。
担当の山元助手は愛馬の様子について「いつもどおり、順調ですね。状態のよさについては、獣医さんのお墨付きです」と笑顔で語った。
この秋は休み明け4戦目となるが「問題ないでしょう。春は6戦、うち
阪神大賞典と
天皇賞(春)で3000m超えを2戦したのに崩れなかった馬ですから」とタフさを強調した。
思い起こせば、
ラブリーデイは昨年の今の時点では重賞すら未勝利のオープン馬だった。
「まさか、今年の
中山金杯を勝って重賞を6勝、うちGIを2つも勝つ馬になるとは思わなかった。びっくりです」
ラブリーデイはファン投票こそ2位だったが、
ジャパンカップのときも横断幕はなく、地味な印象はぬぐえない。
「
ラブリーデイが活躍するまで、僕はGI馬は破天荒でないと駄目なのかな、と思っていました。うちの厩舎の
オルフェーヴルも
ドリームジャーニーもそうだったし。僕の父が担当していた
ステイゴールドもそういうタイプの馬でしたからね。でも、
ラブリーデイのような真面目で扱いやすい、こんなタイプの馬もこれほど強くなれるんだ、ということが確認できてよかったです。日ごろ、真面目に働いている人たちがそんな
ラブリーデイに共感してファンになってくれたら嬉しいですね」
(取材・文:花岡貴子)