吉田隼人騎手が騎乗してウッドチップコースで追い切った
ゴールドアクター(牡4・美浦・
中川公成)。追い切り後に吉田(隼)騎手と管理する中川調教師の共同記者会見が行われた。
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吉田隼人騎手(前走の
アルゼンチン共和国杯の勝利について)
「外枠を引いたのですが、1コーナーをうまく回れたので、イメージ通りに競馬ができました」
(
ジャパンCには向かわず
有馬記念に出走となったが?)
「馬に少し疲れがあり、1回(放牧に)出しましたので、今回また良い競馬ができると思います」
(満を持して?)
「はい」
(
有馬記念はこの馬の良さを出せる舞台?)
「はい。中山でこの馬に乗るのは僕自身初めてですけど、北海道でも競馬をしていて小回りの相性も良いですし、中山のコース適性もあると思っています」
(馬は中山で走るのは久しぶりになるが?)
「問題ないと思います」
(どのような競馬を?)
「競馬の立ち回りは本当に上手な馬なので、あとは自分が中途半端な騎乗をしないように、最後まで馬の力を出せれば良い結果が出るのではないかなと思います」
(位置取りは前の方に?)
「ゲートを出てみないとわからないですし、枠にも左右されるので、あまり決めつけてはいません。そのあたりは先生と相談します」
(大きなチャンスが巡ってきたが?)
「これだけ順調に勝ち上がってきて、中川先生と一緒にやってきて…。こういうチャンスはないですからね。楽しみです。これだけ乗せて頂けるというのも感謝しています。(
ビッグタイトルを)みんな目指してきているので、一発狙って乗ろうと思います」
(
有馬記念は2009年以来2度目の騎乗になるが?)
「久し振りになりましたが、こういうチャンスはなかなかないので楽しみです。さほど緊張はしていないのですが、本当に強い馬がたくさんいるので、この相手とどれだけやれるのか。気楽に行きます。折り合いやポジション取りも本当に上手な馬なので、そんなに考えることはないです。持ち味を生かすように乗ります」
(ファンへのメッセージを)
「僕自身にアク
シデントがあって、いろいろ心配をかけてしまったり、大丈夫なのかというのはあると思うのですが、迷惑をかけないように精一杯騎乗します。応援よろしくお願い致します」
■中川調教師
(最終追い切りについて)
「いつも通りの調教で、順調に良い動きだったと思います。先週、結構負荷をかけているので、今日は隼人に折り合い面と反応だけ見ておいてほしいと伝えました」
(反応もこの馬らしく?)
「良い意味でいつも通りでした。折り合い面も問題ないと思います」
(前走後からここまでの過程は?)
「前走の疲れはいくらかありました。前走後は少し厩舎で様子を見て、2週間くらい近場に放牧に出ました。リフレッシュして帰ってきて、ここに向けて調整をしています。順調に青写真通りにここまで来ました」
(馬も充実してきた?)
「4歳になって馬体も充実してきました。以前はそれほど動ける馬ではなかったのですが、動けるようになってきました」
(賞金的に
有馬記念に出走させられてホッとしたのでは?)
「(出走は)ギリギリだったので、そういう思いはありますね」
(昨年夏から
吉田隼人騎手とコンビを組んでいるが?)
「彼の騎乗方法にこの馬は合っていると思いますし、調教も乗ってくれてこの馬のことをよくわかっています。この馬に限らず、他の馬にも乗ってもらっています」
(どのような点が騎手と相性が良いのか?)
「基本的に先行して前で競馬をするというところですね」
(相手は揃うが?)
「この馬の力は出せる状態で来ていますので、胸を借りるつもりで。試金石になると思います。競馬は上手な馬ですし、中山も特に問題ないと思います。逆に前走、前々走の東京がどうかなというのがあったのですが、それもクリアしてくれました。(今回の)右回りコースも北海道で競馬をしていますしね」
(位置取りは?)
「枠順にもよりますからね」
(内枠に越したことはない?)
「皆さん、そうでしょうね」
(馬場状態は?)
「前走のあのような馬場(重馬場)はどうかなと思ったのですが、クリアしてくれましたし、大丈夫だと思います」
(馬体重は?)
「前走と同じくらいで行けると思います」
(先生にとって
有馬記念とは?)
「時期も年末ですし、八大競争の1つですから憧れのレースです」
(最後にファンへのメッセージを)
「前走と同じ状態で持っていって、あとはジョッキーに任せるだけです。ここに向けて順調に来ていて力を出せる状態ですので、応援よろしくお願い致します」
(取材・写真:佐々木祥恵)