昨年は全国リーディングに輝いただけでなく、
モーリスが
年度代表馬を受賞するなど大暴れした堀厩舎。古馬と比べて現3歳世代は
タレント不足にも映ったが、着々とダイヤの原石に磨きをかけてきている。
ディープインパクト産駒の
ウムブルフもその一頭だ。
昨秋の東京では新馬-未勝利とも2着に惜敗。もどかしい競馬のうっぷんは、前走の中山でスカッと晴らした。ムーアを背に直線は独走。レースの上がり2Fが11秒2-11秒5と瞬発力が問われる流れを4角4番手から突き抜け、2着馬を4馬身もちぎってみせた。
単勝1.3倍の圧倒的な支持に応える完勝劇。「相手に恵まれたとはいえ、強い内容でしたね。しっかりと競馬ができれば力はあるところを見せてくれました」と橋本助手は、慎重さのなかにも今後への手応えをにじませる。社台サラブレッドクラブでの募集価格は7000万円(全40口)。格上挑戦の形で重賞に参戦するが、スケールは見劣りしない。
中間は厩舎でじっくりと調整し、7日に美浦Wで併せ馬を消化。F・
ベリーを背に6F84秒4-13秒0(強め)をマークし、4歳1600万下の
キャンベルジュニアに最後まで食らいついた。「気のいいタイプで、仕上げには手間取らない」と気配は上々だ。豪華ラインアップと言われる今年の3歳牡馬勢。関東のトップステーブルが、クラシック路線をさらに盛り上げていく。
提供:デイリースポーツ