変則日程で全休日となった12日朝。洗い場で手入れをされていた
アドマイヤフライトが、目をぎらつかせ、両前脚を上げて立ち上がるそぶりを見せた。「よくやるんですよ。気持ちも体も若い。今もやんちゃなんです」と川島助手。7歳となったが、毛ヅヤや馬体の張りは上々。闘志はまだ衰えていない。
それを証明したのが11日の追い切り。栗東CWの単走追いで6F85秒3-39秒1-12秒0を記録。全体時計は平凡だが、その中身は濃い。「テンにゆっくり入って(ゴール板を過ぎた後の)1コーナーをゴールに見立てて追いました。動きはすごく良かった。もう一回、乗りたいぐらいです」。その名の通り、空を飛ぶような勢いでさっそうとコースを駆け抜けた。
巨体から繰り出されるダイナ
ミックなフォームは、広々とした京都外回りコースで真価を発揮する。「得意の舞台ですからね。イキのいい明け4歳が出てきますが、まだ若いもんには負けてられません」と仕上げ人。過去最高の仕上がりで挑む今回、未完の大器が遂にタイトルをつかむ。
提供:デイリースポーツ