昨日、今日と
京成杯(GIII・芝2000m)に向けて、追い切りが行われた。追い切り後の各馬のコメント。
○1月13日(水)追い切り
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マイネルラフレシア(牡3・美浦・高橋裕)について、
柴田大知騎手。
「先週結構やっていますので、今週は最後の直線だけ伸ばすという追い切りでした。ゆっくり行ったつもりでしたが、結構時計が出ていましたね。動きも良かったですし、遅いなと感じるくらいですから状態も良いのだと思います。体も増えていてフックラしていますが、きっちり乗り込んでいますので重くはないでしょう。折り合いも問題ないですし、距離は短いよりも延びた方が良さそうです。器用に立ち回れる馬ですので、中山に替わるのも良いでしょう。賞金を加算したいですし、次に繋がる内容のある競馬をしたいですね」
○1月14日(木)追い切り
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ウムブルフ(牡3・美浦・
堀宣行)について、橋本調教助手。
「前走(未勝利)は外枠で引っかかって楽な競馬ではありませんでしたが、後続をあれだけ突き放して勝ちましたし、改めて力があるなと再認識しました。中間も在厩で調整して、心身ともに
バランスが良くなりました。デビュー時は、不安定さがあって心身の
バランスが崩れ、急激に体重も減っていたのが不安材料でした。その不安が的中して、新馬戦(2着)では口向きの悪さを見せて引っ掛かり、幼さを出していました。
ただ在厩で調整しながらそのような不安定さが解消されてきましたし、もう少し落ち着いてレースができるでしょう。折り合えば力は出せると思います。今回は体が減っているかもしれませんが、飼い葉もしっかり食べていて精神状態も良好なので心配はないと思います」
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プランスシャルマン(牡3・美浦・
斎藤誠)について、斎藤調教師。
「前走(
ホープフルS・GII・6着)はこの馬の経験豊富な面が裏目に出て、1頭だけ掛かる感じになりました。あれでは終い切れる脚は使えません。今日の追い切りは、前半少し速くなって終いは一杯になりましたが、動きは良かったですね。トビが大きい馬なので、インで我慢するよりはスムーズに回る形の方が合うでしょう。
芙蓉S(2歳OP・2着)の時計だけ走れば大丈夫だと思います。改めて期待します」
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ケルフロイデ(牡3・美浦・
加藤征弘)について、加藤調教師。
「前走(
京都2歳S・GIII・5着)はスタートが良くて上手に運んでいましたが、直線では狭いところに入って抜け出すのに時間がかかってしまいました。レース後はノーザン
ファーム天栄に放牧に出て、こちらに戻ってきてからも順調です。
先週は最後の100mをしっかり出していって、ある程度強い負荷をかけました。今日は半マイルくらいからやりましたが、走りにも余裕がありましたし手応えも良かったです。坂のある中山になりますが、時計がかかる方が良いのでかえってコース替わりは良いでしょう。
きんもくせい特別(500万下・1着)の時のように、
リラックスしてゆったりと走れると良いですね」
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メートルダール(牡3・美浦・
戸田博文)について、戸田調教師。
「今日の追い切りは状態が良いせいか動きも良く、時計も出ていました。まだ粗削りな面があって馬に寄っていったりするので、併せたところから乗り手の指示でスッと伸びるように稽古をしてきました。馬もそれができるようになってきましたし、ここを目標にしっかり乗り込んでいて状態は良いです。東京コースの方が良さそうですが、前走の中山(
葉牡丹賞・500万下・1着)でも結果を出してくれましたので、今回もしっかり走れると思います。前走は後ろからの競馬になりましたが、今回は普通の競馬をしてほしいですね」
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ブレイブスマッシュ(牡3・美浦・
小笠倫弘)について、小笠調教師。
「前回(
ホープフルS・7着)は距離延長を意識して、ソフトに調整をしました。今回は中間も攻めてみようということで、横山(典)騎手につきっきりで稽古をしてもらっています。今日の追い切りも、しっかりとできました。距離も2度目になりますし、落ち着いて競馬ができるのではないかと思います」
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アドマイヤモラール(牡3・美浦・
上原博之)について、上原調教師。
「前走(
朝日杯FS・GI・8着)はスタートが想像以上に良過ぎて、少し力んで走ってしまいました。それでも先行馬が皆つぶれた中で、この馬はよく頑張っていたと思います。母系が距離の持つ血統なので、2000mも大丈夫でしょう。順調ですし、ジョッキーが中山2000mをうまく乗ってくれればと思います」
(取材・写真:佐々木祥恵)