昨年は
フェブラリーS2着から
平安S1着。続く
帝王賞での天下取りが現実味を帯びてきたところに、骨折というアク
シデントに見舞われた
インカンテーションが、いよいよ復帰する。「勝負の1年」。そう位置付けた5歳の下半期を休養することになってしまったが、トップを狙える素材であることに変わりはない。
昨年12月に放牧先から帰厩。ブランクを埋めるべく、調教を重ねてきた。1週前には栗東CWで
サクラエール(5歳オープン)と併走追いを敢行し、6F84秒9-40秒6-12秒6をマーク。気迫のこもった追い切りを展開して、存在感を示した。
「併せ馬で動きには余裕がありました。ただ、骨折してこれだけ長い期間休んだのは初めて。レース勘という点でどうか、というところはありますが、次につながる内容の競馬をしてほしい」。次走に予定している
フェブラリーS(2月21日・東京、ダート1600m)へ向けていい
ステップを踏んでほしい。送り出す羽月師は慎重にこう話す。
昨年の
東海Sはゲートを出てすぐにトモを滑らせて落鉄。最後方からの競馬を強いられながら、3着に押し上げ意地を見せた。中京ダート[2・0・2・1]と順応性は高い。いい形でGIの舞台へ向かいたい。