走り続けた。
サトノラーゼンは14年7月のデビューから3カ月半、4カ月と、2度の休養を挟んだとはいえ、12戦を消化。安定した成績で昨年のクラシック戦線をにぎわせた。
京都新聞杯で重賞初制覇を決めてダービーへ。
ドゥラメンテに屈し2着に敗れた。そして昨秋の
菊花賞は5着。「不完全燃焼でした。前々で流れに乗れなかったですから」。掲示板を確保したとはいえ、池江師は渋い表情を浮かべる。
前走後は英気を養うために放牧へ。「さすがに疲れが見られたので年内は休ませた。
AJCCで復帰と思って仕上げてきた」と説明する。6日に栗東CWで初時計(6F87秒1)をマーク。11日には同坂路で4F54秒6、14日にはCWで5F68秒4-39秒1-12秒1と調整のピッチを徐々に上げている。指揮官は「ダメージがあったので、ドン底から上がる感じ。まだいい頃には及ばないけど、少しずつ良くなっている」とうなずく。
折り合いについては「ダービーでは完璧なぐらい折り合った。マシになっていますけどね」と課題を克服したことを強調する。ただ、高いレベルを望まれる良血馬。それでは飽き足りない。「馬体のコンディションをもっと良くすること。今はそれしか考えていません」。4歳馬となった今年は体質強化を求める。昨年、届かなかったGIタイトルを。始動戦Vを足掛かりに飛躍を誓う。