横殴りの雪をモノともせず、力強いフットワークで駆け上がった。
サトノラーゼンは栗東坂路で
タイキプレミアム(7歳1000万下)と併せ馬。荒れた馬場に脚を取られたパートナーをゴール直前でかわして2馬身半先着、タイムも4F53秒9-40秒1-12秒1なら上出来だ。「良かったと思います。休み明けとしてはまずまず」と見届けた池江師は及第点を与えた。
昨春のダービーでは完璧な折り合いを見せて、怪物
ドゥラメンテを相手に0秒3差の2着。秋はさらなる飛躍が期待されたものの、
セントライト記念は7着、
菊花賞は5着に終わった。「秋2戦は不完全燃焼でした」と指揮官は残念そうに振り返る。「暮れは
金鯱賞も考えていましたが、思ったよりもガタッときたので休ませました。疲れが取れたのは何よりです。調教をやるごとに良くなっているし、上昇度はあるんじゃないですかね」と3か月ぶりの実戦に意欲をのぞかせた。
先週は僚馬
プロフェットが
京成杯を勝利。厩舎の勢いも後押しとなってくれそうだ。加えて、鞍上のF・
ベリーの存在も頼もしい限り。池江厩舎とのコンビでは、13年のこの舞台を
ダノンバラードで制するなど重賞4勝をマークしている。
春の最大目標については「決めていません」と師は明言しなかったが、結果次第では当然、GIロードが見えてくる。真価が問われる古馬との初対決。自らの進路を切り開くべく、始動戦をきっちりとものにしたい。
提供:デイリースポーツ