アメリカジョッキークラブカップ(GII・芝2200m)に出走する各馬が、昨日、今日と追い切りを行った。追い切り後の関係者のコメント。
○1月20日(水)追い切り組
■
マイネルフロスト(牡5・美浦・
高木登)について、
松岡正海騎手。
「使われた方が良い馬ですし、前走(
金杯・GIII・2着)も、レースを使われて良くなっていました。今回もその状態を維持しています。今週の追い切りは、終いはあまり無理をせず、距離も前走より長くなりますので、終い少し気合いをつけて息をしっかりと作りました。レースは、行く馬がいないなら前に行っても良いですし、他に逃げてくれればそれでも構いません。自分が優位に競馬ができればと思います。GIに使っていくためには、賞金を加算したいですね。ダービーでも3着でしたし、距離は問題ないです」
■
ステラウインド(牡7・美浦・
尾関知人)について、尾関調教師。
「前走(
金杯・5着)はスローペースになるのが予想できていましたし、それを踏まえてジョッキーも良い位置で競馬をしてくれました。ただこの時初めて4コーナーあたりで手前が逆になってしまい、そこで勝ち馬に来られてついていけなくなってしまいました。体調が良かったので期待していたのですが、スムーズさを欠いてしまいました。馬はよく頑張ってくれたと思いますけどね。レース後、どこかで硬さが見られる馬ですが、今回はそれもなくて前走時と同様に状態の良さを維持することができています。
気持ち体が立派だったので、少し長めに乗って調整をしてきました。今週も最後にビシッと反応させましたが、動きはとても良かったです。メンバーや展開に応じていろいろな競馬ができます。2000から2400mが一番パフォーマンスが高いと思いますし、ジョッキーと相談しながらどのような競馬をするか考えようと思います。GIIIのハンデ戦で負けて今回GIIになるので、挑戦者の立場ですし、今後に向けて道を切り開いていきたいと思います」
■
マイネルディーン(牡7・美浦・
鹿戸雄一)について、鹿戸調教師。
「今週の追い切りに騎乗した大野騎手の感触も良かったですね。1回使って若干体重は減るでしょうから、丁度良い体で出られそうです。体調は良いですし、馬場が悪いのは苦にしないので、あとは流れに乗って競馬ができるかですね」
○1月21日(木)追い切り組
■
ディサイファ(牡7・美浦・小島太)について、小島良太調教助手。
「今日の追い切りはとても良かったです。デキは高いレベルで安定しています。あとは距離だけですね。以前、ジョッキー(
武豊騎手)が乗ったときにはまだ体も薄かったので、今回久し振りに乗って体の変化に驚くと思います。今回はレース前日に天候が悪い予報ですが、道悪は間違いなく良いはずですし、頑張ってほしいですね」
■
ライズトゥフェイム(牡6・美浦・
加藤征弘)について、加藤調教師。
「中2週ですし、カーッと燃えさせてもいけないので、今日は6ハロンくらいから少しずつ速度を上げて行って、穏やかな追い切りにしました。追い出す前のハミをくわえた状態でしっかり走れていますし、時計以上に余裕があって楽でした。息も良いですね。以前は1度使うと体が萎んでしまい、鉄砲の方が良かったのですが、最近は体質が強化されて、1回使って状態が良くなりますね。終いは脚を使ってくれますし、もう少し前の位置で競馬ができればと思います」
■
スーパームーン(牡7・美浦・
藤沢和雄)について、藤沢調教師。
「2200mくらいの距離をこの時期使いたいというのがありましたし、続けて順調に出走できるのが良いですね。前走(
ディセンバーS・OP・芝2000m)よりも相手は強くなりますけど、東京の
アルゼンチン共和国杯(GII・5着)を走った時も悪くない内容でしたし、期待しています」
■
ルルーシュ(牡8・美浦・
藤沢和雄)について、藤沢調教師。
「久々になりますけど、馬は張り切っていますね。今日の坂路は走りやすかったのもありますけど、良い手応えでした。厩舎でじっくり乗り込んできましたし、息もできています」
■
ショウナンバッハ(牡5・美浦・
上原博之)について、上原調教師。
「
ジャパンC(GI・12着)の後はリフレッシュして、ここを目標に今回は結構、調教をやっています。今日は終い重点で、最後は気合いをつけて脚を使わせる予定通りの追い切りでした。今の中山は追い込みもきいているし、コースなりの乗り方をしてくれれば問題ないでしょう」
(取材・写真:佐々木祥恵)