小雪の舞う午前8時過ぎ、
アスカノロマンは全18戦中13戦で鞍上を務めてきた太宰を背に栗東CWへ登場。単走で向正面からゆったり駆けだすと、直線に向いても楽な手応えのまま5F66秒4-39秒4-12秒9をマークした。反応が良く、終始キビキビとした動きが状態の良さを物語る。
当初は水曜に最終追い切りを予定していたが、降雪のためこの日にスライド。「動きは良かったですね。具合はいいですよ」と主戦は“影響なし”をアピールする。釘田助手も「精神的にも我慢が利いている。これまでは重賞を使う前になるといろいろと不安が出てきていたけど、今回は順調にきているから」と大きくうなずいた。
“G”のつくステージでは6戦して、昨年3月の
ダイオライト記念3着が最高成績。しかし今回は、休み明けの
みやこSで高速決着にしぶとく対応して4着→前走の
ベテルギウスSで2着と確かな復調気配を刻み込み、走り頃の叩き3走目を迎えた。キャリアで一番、タイトルが近いところへきていると言ってもいいかもしれない。
「調教とレースが結び付かない時のある馬ですが、今回は抜けた存在がいませんからね。いい勝負ができると思います」。馬自身の特徴を熟知する太宰は、相手関係も冷静に分析したうえで、コメントに力を込めた。
提供:デイリースポーツ