豊かな潜在能力を生かし、レース史に自らの名を刻む。1戦1勝馬の
ロワアブソリューが、果敢に重賞へと格上挑戦する。手綱を取るのはリーディングの
M.デムーロ。2週続けて追い切りに騎乗し、好感触をつかんでいる。「いい馬。まだ若いけど、ポテンシャルがある。動きもいい。新馬よりも良くなっていると思う。どこまでやれるか楽しみ」と期待値は高い。
鞍上は同レースを2度(10年
ネオヴァンドーム、11年
トーセンラー)制しており、3戦2勝と好相性。「きのう、映像を見たけど、2回勝っているね。ラーを覚えているよ。謙ちゃん(池添)の馬(
オルフェーヴル)、
ウインバリアシオンもいた」。当時はその2頭に続く3番人気。今年も
サトノダイヤモンド、
ロイカバードと2頭の良血馬が出走予定で、状況は5年前と重なる。
「2頭は強いと思うけど、どれくらい強いかは分からない。チャンスはある。頑張りたい」と主戦は言い切る。追い切り翌日の木曜は厩舎周りの引き運動で調整。北村助手は「調子はいい。前での競馬になりそうだし、京都で直線が平たんになるのもいい」と舞台変わりを歓迎する。レース史上初となるキャリア1戦での勝利で、飛躍への足掛かりとする。
提供:デイリースポーツ