重賞連勝に向けてまっしぐら。本格化を遂げた良血
レーヴミストラルが好ムードだ。「もともと古馬になったら良くなるタイプだと思っていたからな。暖かくなったらさらに状態は上がると思う」。2月いっぱいで定年を迎える松田博師は得意げな笑みを浮かべる。
半姉で10年2歳女王の
レーヴディソールがそうだったように、名繁殖牝馬
レーヴドスカーの子はひ弱なタイプが多い。
ミストラルの場合も例外ではなかったが、ケイコを積むごとに一歩一歩たくましさを増していった。前走の
日経新春杯では最後方から大外一気で完勝。主戦の川田いわく「松田博先生が一番好きな勝ち方」で、昨年の
青葉賞に続く重賞Vを決めた。「あれくらいの脚は使えると思っていた。まあ、川田が腹をくくって乗ってくれたよな」と師は満足そうに振り返る。
厩舎の定年解散に伴い、3月からは高野厩舎に転厩する。「どこの厩舎に移っても、ちゃんと走ってくれればそれでいいさ。辞めたあとも、応援する楽しみが増えればな」。新たな重賞タイトルを鮮やかにかっさらい、名伯楽へのはなむけとしたいところだ。
提供:デイリースポーツ