圧巻の超速Vだ。「第33回
フェブラリーS・GI」(ダート1600m)は21日、東京11Rに16頭で争われ、2番人気の
モーニン(栗東・石坂)が1分34秒0のレコードタイムでV。史上最短&最速となるデビュー7戦目&282日目での
JRA・ダートGI制覇を成し遂げた。1番人気の
ノンコノユメは大外を強烈な脚で追い上げるも、1馬身1/4差の2着まで。さらに頭差の3着には7番人気の
アスカノロマンが入った。
「自信を持っていた。この馬は強い」。今年最初のGIを手中に収めたM・デムーロが満面の笑みを浮かべた。スタートを決めると、長手綱のまま折り合い十分にポジションを上げて、4角では先団をきっちり射程圏に入れた。「直線で物見をした。
ノンコノユメが来るかも、と思って怖かった」と鞍上は回顧するが、ラスト200mで先頭に立つと余力十分にひと伸び。メンバー最速上がりで迫る1番人気馬の追撃を寄せつけなかった。
管理する石坂師にとって、このタイトル獲得は08年
ヴァーミリアン以来。「
ヴァーミリアンも強かったが、
モーニンはスピードを兼ね備えている」と、偉大な先輩を引き合いに出して褒めたたえた。
今後については未定だが「距離が大丈夫だと分かったので、選択肢が広がった」と、指揮官の脳裏にはいくつかプランが浮かんでいる様子。最速で頂点に駆け上がった4歳馬は今後、王者として受けて立つ立場に。砂の新星がどんなローテを選択するのか、興味は尽きない。
提供:デイリースポーツ