「第90回
中山記念・GII」(芝1800m)は28日、中山11Rに11頭で争われ、5番手を追走した1番人気の
ドゥラメンテ(美浦・堀)が4角を勢い良く回って直線で抜け出し、後続の追撃を振り切って1分45秒9のタイムでフィニッシュ。昨年のダービーを制して以来、9カ月ぶりにターフに戻ってきた2冠馬が好発進を決めた。首差の2着は後方から脚を伸ばした4番人気の
アンビシャス、さらに半馬身差の3着は2番人気の
リアルスティールで、4歳馬が上位を独占した。
M.デムーロは98年の
武豊の記録に並ぶ重賞施行機会5連勝、さらに
JRA通算500勝も達成。「追い切りに乗った時から、ずっと自信を持っていたよ」と胸を張る。結果は首差の辛勝だが「先頭に立ったら物見をしてしまった」と苦笑いで見た目以上の完勝を強調。昨年のダービーVから18キロ増の馬体重に「大きくなった。真面目になったし、乗りやすくなった」と心身ともに成長した姿に目を細めた。
注目の次走について、馬主のサンデーレーシング・吉田俊介代表は「次の木曜午後か金曜に発表します。使うとしたら
ドバイシーマクラシック(3月26日・メイダン、芝2410m)」と明言。そして「ダービーを勝った時から順調なら行かなければならない馬だと思っていました。みなさんの期待を感じているし、責任を感じています」と、あらためて
凱旋門賞・仏GI(10月2日・
シャンティイ、芝2400m)を今年の最大目標に掲げた。16年はいよいよ世界制覇へ乗り出す一年となる。
提供:デイリースポーツ