血の宿命といっていいだろう。
桜花賞出走はもちろん、Vにも大きな期待がかかるのが
ヴィブロスだ。
全姉は13、14年と
ヴィクトリアマイルを連覇した
ヴィルシーナ。3歳牝馬GIでは
桜花賞、
オークス、
秋華賞と2着に敗れ、3冠に輝いた
ジェンティルドンナとは対照的に、こちらは悲運の
シルバーコレクターとして日陰を歩んだ。
同じ
ディープインパクト産駒で、オーナーも同じく元
メジャーリーガーの大魔神こと佐々木主浩氏。今度は妹がその借りを返す番だ。新馬戦こそ2着に敗れたが、2戦目は最後は流す余裕を見せて楽勝。ただ、そのあと放牧先で疾病が見つかった。喉頭蓋
エントラップメントだ。
「兆候はなかったけど、内視鏡で見てもらったら、たまたま見つかって。でも、軽いもので“ノド鳴り”とは違う。手術といっても簡単なもの。そのあとはすぐに乗り出せたから」。友道師は心配がないことを強調する。
結果、約3か月半ぶりの実戦となったが仕上がりは万全だ。「背が伸びているし、動きもしっかりしてきた」とトレーナーは成長ぶりも強調。
ヴィルシーナと比較し、「乗り味がこちらの方がいい。小さい時から柔らかさが違ったからね。内田(博)ジョッキーも“お姉さんより柔らかい”って」と姉超えに期待を寄せた。「何とか権利を獲りたい」。まずは
トライアルでミッションをクリアし、大舞台へ弾みをつける。
提供:デイリースポーツ