復帰戦で2着と上々の滑り出しに思えた
ナタリーバローズだが、角田師の表情は曇りがちだ。「本当は勝って
トライアルに行きたかったけどね」。休み明けのうえに昇級初戦。それを思えば善戦とも言える内容だったが、厳しい
ジャッジは同馬に対する期待の表れだろう。格上重賞挑戦となる今回も“勝算あり”の参戦だ。
前走を振り返る。「休み明けだったし、渋った馬場もこたえた。それに、外枠で前に壁をつくれず、少し掛かり気味にもなった」。直線はふらつきながらも勝ち馬を猛追。わずかに差し届かなかったが、しぶとい走りで能力の高さを再認識させた。その内容には、指揮官も一定の評価を与える。
出来は良化。6日は栗東CWで追われ、しまい重点に素軽い動きを披露した。「叩いてガタッと疲れが出るのでは、と心配していたが、反動もなく、順調に来ています。体重は変わらなくても、馬体に締まりが出てきました。いい方に向かっています」。上積み十分の今回は、より質の高いパフォーマンスを見せられそうだ。
重心の低いフォームは
父メイショウサムソン譲り。
母ルビーレジェンドは06年
菜の花賞で
コイウタの2着に好走した実績があり、スラッとした脚の長さやス
トライドの大きさは母によく似ている。「跳びのきれいな馬なので、良馬場の方が力を出せる。何とか権利を獲りたいね」。抽選を突破し、一気に
桜花賞候補へ名乗りを上げる。
提供:デイリースポーツ