血統馬がGIチケットをつかんだ。
桜花賞TR「
アネモネS」(芝1600m)は中山11Rに16頭で争われ、3番人気の
チェッキーノ(美浦・藤沢和)が中団から鮮やかに抜け出してV。1分35秒5の勝ちタイムで2着に1馬身1/4差をつけた。激戦の2着争いを制したのは果敢に逃げた14番人気の
アッラサルーテ。この2頭が
桜花賞(4月10日・阪神、芝1600m)の優先出走権を獲得。2着から頭差の3着は2番人気の
ペプチドサプルが入った。
レースセンスの刻まれた遺伝子には持ってこいの流れだった。4角を回って、先団は5頭がインに詰まってさばきづらい展開。後ろから首尾よく外に振ると、最短距離で差し切った。
「2角までハミをかんでいるところがあったけど、その後は
リラックスして走ってくれた。直線はずっと手応えが良かった。余裕があったし、馬も良くなっていますね。まだまだ良くなりそうです」と柴山はさらなる上積みを約束した。
藤沢和師も「間をあけて体重も増えていたのは良かったね。牝馬としては穏やかだし、(全兄
コディーノをはじめ)きょうだいも競馬が上手だから」とほほ笑んだが、「(
桜花賞の)権利を獲って大変なことになっちゃった」と苦笑い。あくまでも馬の成長を優先に考える名伯楽に、「何が何でも
桜花賞」という考えはない。週明けにも放牧に出し、参戦については状態を見てからいうことになりそうだ。
提供:デイリースポーツ