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野中賢二調教師
――いよいよ本番が迫ってきました。
野中 前走後の調整もうまくいきました。いい状態で出せるかな、と思っています。
――今朝の最終追い切りは坂路で53.4-12.0という時計でした。
野中 前走後から中2週、かなりいい状態で来ていますので、今の状態をキープするよう調整しました。時計は全体で53秒くらい、終いは12秒前半が欲しいという指示でしたが、そのとおりでしたね。手ごたえも反応よかったですし、前走よりいい状態に上がってきていると思います。
――改めて、この馬の強みを教えてください。
野中 今までは体質が弱くて、レース後の馬体回復にすごく時間がかかったんですけど。ここ9ヶ月休ませてから、レース後の回復がかなり早くなりました。調教も思うようにできるようになりましたね。
――5歳、完成期と見ていいでしょうか?
野中 もともと素質はかなりあると思っていた馬ですが、体質の弱さから調教も思うように行かずに来たんですが。やっとここにきて、良くなりました。待った甲斐があったというか、心身ともに充実。良くなっているな、という感じです。
――ジョッキーについてはいかがでしょう?
野中 前回初めて乗って、いい競馬をしてくれました。今回も、そのイメージのまま乗ってもらって、そういう展開になればなと思います。
――今年はBコースに変わります。
野中 そこがちょっと読めないところではありますけれども。緩くなることはないと思います。この馬にもチャンスのあるメンバーだと思います。最後は少しの運をもらって、なんとかいけたらと思います。
――初めての中京、久々の左回りはどうですか?
野中 コース替わりは気にしていません。実際、この馬を購入した時(注:本馬は2歳春、アメリカ・フロリダ州のトレーニングセールで購入された)は左回りでいい動きをしていましたし、手前の替え方も本当にきれいでした。そこに目をつけて買いましたし、(左回りは)全く気にしてないです。
――馬場状態はいかがでしょう?
野中 良馬場でやりたいですね。もし、少し馬場が悪くなっても心配していないです。
――その他、ポイントは?
野中 いやぁ、最後は少しの運じゃないですか?
――先生自身も初のGI獲りについては意識されていますか?
野中 GIだからという意識はあまりなくて、その馬に合ったという仕上げということでやっています。
――最後に一言お願いします。
野中 GIでチャンスがある馬を調教させてもらえるというのも、なかなかないと思います。当日まで何があるか分かりませんので、しっかりケアして、いい状態で出したいと思います。応援よろしくお願いします。
(取材・写真:花岡貴子)