前走で3年振りに勝ち星を挙げた
インパルスヒーローら、ダービー卿CT(GIII・芝1600m)に美浦から出走予定の各馬の追い切りが行われた。関係者の追い切り後のコメント。
■
インパルスヒーロー(牡6・美浦・
国枝栄)について、国枝調教師。
「これまでは体調が悪かったわけではなかったのですが、結果を出せないでいました。頭打ちかとも思いましたが、前走(
東風S・OP・1着)は終い良い脚を使ってくれましたし、復活してくれたかなという競馬でした。レース後も順調ですし、好調を維持していると思います。
先週末に少しやって、今日は3頭併せの予定でしたが、前にいた2頭が速くて結局並べませんでした。動き自体は問題ありません。以前は左回りに良績がありましたが、今は中山コースでも大丈夫でしょう。ハンデは去年と同じ56キロですが、それも仕方ないでしょう。今は外が伸びる馬場だと思いますし、終いを生かす競馬をしたいです。昨年のこのレースでも3着と好走していますので、今年も期待に応えられるように頑張りたいです」
■
ロゴタイプ(牡6・美浦・
田中剛)について、田中調教師。
「前走(
中山記念・GII・7着)は全体的に時計も速かったですし、展開も向きませんでした。前走だけではなく、それ以前のレースでもこの馬らしい走りができていなかったので、この中間は気を入れることを意識して調整しました。今日も馬場入りから遊ばせないように気をつけて、5ハロンくらいからしっかりとやりました。前走も状態は良かったのですが、さらにシャープな動きになりましたし、中身はできています。気を入れる調整がレースに繋がってほしいです」
■
ダイワリベラル(牡5・美浦・
菊沢隆徳)について、菊沢調教師。
「追い切りは特別良く見せるタイプではないですが、好調はキープしています。大型馬ですが器用な馬ですし、乗っていて軽さを感じますので、東京コースでも走れますが、中山コースも合うと思います」
■
マジックタイム(牝5・美浦・
中川公成)について、中川調教師。
「先週から動きも良いですし、今日も良かったですね。トモも良くなっていますが、精神的に落ち着きと良い意味のズブさが出てきたのは良い傾向です。以前は速いところをやってしまうと、パドックで
テンションが上がって力を出せなかったのですが、それも解消されてきました。右回りよりも左回りの方が良いでしょうけど、トモがだいぶ楽になってきたことで、右回りもこなせるようになってきました。(シュタルケ騎手に)テン乗りになりますが、癖のある馬ではないですし、大丈夫でしょう」
■
フラアンジェリコ(牡8・美浦・
斎藤誠)について、斎藤調教師。
「今日は長めに6ハロンからワンペースで行って終いはビッシリやるという指示でしたが、年齢的にもさほど動く馬ではないですが、しっかりと負荷をかけて良い調教ができました。放牧先で一頓挫あって予定が延びましたが、中山のここは適鞍ですし、このレースを目標に切り替えて仕上げてきました。一頓挫の影響で、ここのところ坂路で調整していましたが、最終追い切りはウッドチップコースでやれましたし、脚元も大丈夫です。いつ走るかわからない馬ですが、しっかりした良い状態で出られそうです」
なお
堀宣行厩舎の
キャンベルジュニア(牡4)は、明日(3/31)追い切る予定。
(取材・写真:佐々木祥恵)