大井競馬場(天候:曇 馬場:やや重)で行われたダート
グレード競走の第27回
東京スプリント(第11競走・JpnIII・4歳以上・ダート1200m・1着賞金2700万円)は15頭が出走した。
スタートで単勝1.4倍となった1番人気の
JRAの
ダノンレジェンドが大きく出遅れた。3番人気の
JRAの
コーリンベリーがハナを切り、大井の
ルックスザットキルが2番手でついていき、4番人気の
JRAの
グレープブランデーが3番手となり、その後ろの4番手に2番人気となった
JRAの
ブルドッグボスがつけた。
ダノンレジェンドも追い上げて3コーナーでは中団の後ろまでポジションを上げた。
直線では
コーリンベリーが
ルックスザットキル以下を振り切り、追い込んだ
グレープブランデーに2馬身半の差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分11秒4。勝利騎手は
JRAの
松山弘平。外から追い込んだ
ダノンレジェンドが
ブルドッグボス(4着)を交わして2馬身差の3着となった。5着は
ルックスザットキルで、5番人気の
JRAの
レーザーバレットは6着に終わった。
コーリンベリーは、
父サウスヴィグラス、
母コーリンラヴィアン(母の
父ミシックトライブ)という血統の牝5歳栗毛馬。
JRA美浦の
小野次郎厩舎の所属。重賞は去年の
かきつばた記念(名古屋)、
JBCスプリント(大井)に続く3勝目。通算成績は19戦8勝(
地方競馬では5戦3勝)となった。
<レース後の関係者のコメント>
1着
コーリンベリー松山弘平騎手「外枠でしたし、強いメンバーが相手だったのでどうかなと思いましたが、自分のリズムでレースを運ぼうと考えていました。この馬の持ち味であるスタートも良かったですし、スンナリとハナに行けたことが良かったと思います。スピードはこの馬が一番だと思うので今後も楽しみです。まだまだ強い競馬を見せられると思います。」
小野次郎調教師
「今日はマークされる立場で厳しい競馬になるかと思っていましたが、あらためて凄いなと思いました。この馬の可能性を試したくて1800メートルや1600メートルのレースを使っていましたが、やはりベストは1400メートルまでだと思います。この後はJBCを大目標にして、今日ぐらいの距離のレースを使っていきたいと思っています。」
2着
グレープブランデー 武豊騎手「いいレースができました。スタートが良くて、勝ち馬の直後で絶好の位置でした。58キロでも最後まで伸びています。まだやれます。」
3着
ダノンレジェンド ミルコ・デムーロ騎手
「出遅れが響きました。砂を被ったのも良くなかったです。先行できないと厳しいです。」
4着
ブルドッグボス クリストフ・ルメール騎手
「夜も
地方競馬も初めてだったのが...。直線は同じペースになってしまいました。今日は相手が強かったですし、もうちょっと経験がほしいです。」
5着
ルックスザットキル 早田功駿騎手「一瞬はいいなと思いました。もっと良くなると思います。体重はこのくらいでいいと思います。もっと身体がしっかりしてくるといいと思います。」
6着
レーザーバレット 戸崎圭太騎手「前が残ったのもありましたし、出していった方が良かったかもしれません。調子が良かっただけに残念です。」
(取材:大関隼&山本直)
ラジオNIKKEI