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文句なしの出撃態勢・メジャーエンブレム田村師「非常に良かったと思います」/桜花賞

デイリースポーツ
  • 2016年04月07日(木) 14時50分
 春のうららかな朝日の中を疾風のごとく駆け抜けた。メジャーエンブレムが美浦Wで躍動。文句なしの出撃態勢を整えた。

 週末に長距離輸送を控える3歳牝馬だが、決して容赦はしなかった。美浦坂路を軽く登板してからWへ。僚馬を20馬身以上後方から追いかけた先週同様、この日も併走するダンディーレイ(6歳1000万下)、カズノテイオー(3歳500万下)を1秒8追い掛ける形でスタート。4角手前で追いつくと直線は最内へ進路を取る。楽な手応えのままアッと言う間に2頭をパスすると、必死に食い下がるテイオーに2馬身ほど先着してフィニッシュ。5F65秒6-36秒7-12秒2のタイムで最終リハを完了した。

 引き揚げてきた愛馬をチェックした田村師は「無事に終わってホッとしています」と胸をなで下ろす。「スピードが違い過ぎてパートナーがいないし、1頭にはさせたくないので最後まで目標を前に置く形。非常に良かったと思います」と合格点を与えた。

 4角先頭から圧倒的な強さで2歳女王となった阪神JF。今季初戦の前走・デイリー杯クイーンCでは問答無用に主導権を奪い、ハイラップを刻んでライバルたちを5馬身ちぎった。「気性が勝っているので十分間隔をあけた方がいい馬。この2か月間はじっくりと調整してこられた。カイバも催促するほど食べているし、さらにパワーアップしています」とさらなる進化に目を細める。

 祖父の仁三郎・元師が第1回の桜花賞をソールレデイで制覇。自身は08年ソーマジック(3着)以来2度目の挑戦となるが、以前から「相当な大物になる」と言ってはばからなかった逸材とクラシック初Vを目指す。

「高いハードルをクリアした精鋭がそろうし、全ての陣営が勝ちたい気持ちで臨んでくる。一生懸命頑張ってくれたらいい」。“あえて不安を”と問われると、そう言って気を引き締めた。だが、その表情は最後まで自信に満ちあふれていた。

提供:デイリースポーツ

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